■私は何者か、なぜ独自の上達理論を作れたか
長くなるのだけど、ぜひ読んで欲しいと思います。
私は現在、ゴルフクラブクラフトマンです。
昔はゴルフ研修生、アシスタントプロをしていました。
「プロゴルファーにもなれなかったゴルフクラブクラフトマンが何を言っているんだ」
と思ったことでしょう。
私も、あなたの立場だったらそう思います。
間違いなくそう思います。
そういう先入観と、私はずっと戦ってきました。(し、今も戦い続けています。)
あなたが思っている以上に、私にはゴルフのセンスがありません。
数千人のゴルファーに接してきたが、私以上にセンスの無いゴルファーは、見たことが無いです。
これはウソではありません。大げさに話しているわけでもありません。
偽らざる、本当の話です。
何せ、鬼気迫るほど練習しているにも関わらず、研修生2年目にして、120を打つほどだったからです。
飛距離は伸びるどころか、いきなり落ちたりすることもありました。
信じられないかもしれないが、本当です。しつこいが、嘘ではありません。
しかし、さすがにそこで私は考えました。
どうすれば上手くなるのか、そこではじめて頭を使うことにしたのです。
そんな時、あるゴルフクラブクラフトマンから、衝撃的なことを教えてもらいました。
彼からしたら当然のことだったのでしょうけど、私にとって、それは衝撃でした。
そして、私は、無闇にボールを打ち、コースをラウンドするのではなく、「考える」ということも、同じくらい大事にしました。
・なぜ、こうなるのか
・どうして、そうなのか
それを、考えました。
毎日、考えました。
考えて考えて、考えました。
考えすぎて夢にも出てきました。
それほど考えに考え抜きました。
そうすることで、私のゴルフは劇的に上達しました。
120打つこともあったレベルだったにも関わらず、(平均は90台だったと思います。おそらく)その後の1年間で平均70台前半でラウンドするようになりました。
飛距離は圧倒的に伸びました。
時折60台も出るようになりました。
しかし、それは、たまたまではありませんでした。
私のゴルフ上達に「偶然」は無かったのです。
あるのは、考えた先にある必然でした。
なぜなら、私にはゴルフのセンスが無かったからです。
センスがあれば、考え無くでもできてしまいます。
しかし、センスの無い人私は、考えて理論を作らないとできません。
そのことを、私は誰よりも知っています。
私はほぼ全てのことを理論的に考えるように、裏付けを求めたので、好調、不調の並がとてつもなく少ないことで評価されていました。
とてつもなく安定感がありました。
そして、今ではその経験に感謝しています。
なぜなら、その経験は
「他人に教える」
ということをする時、とてつもない威力を発揮するからです。
全て、理論的に説明できるのです。
その後、私はゴルフクラブのクラフトマンになりました。
クラフトマンとは、ゴルフクラブの加工の技術があることは当然ですが、それと同等に大切なのは
「クラブをフィッティングするスキル」
です。
そして、クラブをフィッティングするためには
・ゴルフクラブに関する知識
・ゴルフスイングに関する知識
の両方が必要です。
圧倒的な知識量、実践でのデータ量が必要なのです。
なぜか?
信用が低いからです。
あなたは
「クラフトマン」
と
「レッスンプロ」
どちらのスイング指導を信じるでしょうか?
普通であれば、レッスンプロを信じるでしょう。
何せ、プロなのです。
クラフトマンがスイングに関する事を言うと
「なに〜?俺のスイングが悪いって言いたいのか〜?お前は俺に合うクラブを探せばいいんだよ!それがお前の仕事だろ!おれはクラブで何とかして、良いボールが出るようになって欲しいんだよ!」
と思われるんがオチです。
しかし、真摯なフィッティングを行おうと考えると、スイングに関する助言、説明は欠かせないのです。絶対に欠かせない。
クラフトマンは肩書では信用してもらえません。
だからこそ、
「何を言うか」
が大事なのです。
説得力のある、圧倒的に濃い理論。
強い理論、圧倒的知識、データのストックが必要なのです。
そこで納得してもらうしかありません。
その点に関しては、レッスンプロは楽です。
なんせ「プロ」の肩書があるからです。
だから、レッスンプロの肩書を持ったクラフトマンなどは、ハッタリでやり続けている人間が多いのです。そういう人間を、良く知っています。
私は、何を言っているかで勝負したい。
そう、思っています。
私は、ゴルフのセンスが無かったから、理論の裏付けを考えるしかありませんでした。
つまり、いつでも「具体的な理論」を考え続ける必要がありました。
それは、夢や生活のためでもありました。
私ほどゴルフスイングの理論を考え続けなければならないクラフトマンも、あまりいないことだと思います。
だからこそ、肩書やセンスに甘んじてきた者とは、その覚悟と理論の裏付けが違うという自負があります。
だからこそ、具体的な上達理論を作り上げて、ゴルファーの指導をすることができるという自負があります。