■最も効率よく上達できる方法
私が知る限り、もっとも効率が良く上達できる方法は1つです。
効率が良いとは、労力に対して上達が大きいということです。
その方法は以下の3つのステップです。
1.自分の現状のスイングを把握する
2.問題点を見極める
3.解決策を実施する
これこそが、最も効率良く上達できる方法です。
「これをやれば上手くなる」というものを、闇雲にやるのは、効率は良くありません。
なぜなら、今の自分のスイングの状態によって、それが有効になることもあれば、有害になることもあるからです。
例を挙げます。
「ダウンスイングからインパクトにかけて、体重移動すべき!」
という言葉があります。
ゴルフ雑誌やレッスン記事で良く聞く言葉です。
果たしてこれは正しいのか?
結論を言うと、
「正しくもあり、間違いでもある」
となります。
どういうことか、説明します。
現状、体重移動のし過ぎでスウェーしているゴルファーの場合、間違いです。
スウェーが悪化します。
体重移動が足りていないゴルファーの場合、正解です。
ハンドファーストの厚いインパクトが作れます。
現状の自分のスイングを把握していなかったらどうなるか。
体重移動をすべきという最もらしい格言を信じた結果、スウェーをしているゴルファーは、益々スウェーするでしょう。
プッシュアウト、フック、低弾道、シャンクのオンパレードです。
何でも、やり過ぎは良くありません。
足りないのも良くない。
「過ぎたるは及ばざるが如し」なのです。
過ぎているのか。及んでいないのか。
それを知るために、自分のスイングを把握するのです。
そして、自分のスイングを把握するのは、極めて客観的な方法をとるべきです。
数値にできる部分は、数値(定量的)で把握すべきです。
定量的に知ることができる情報は全て定量的に明らかにする。
それ以外は、視覚的に(映像的に)に、把握する。
両方共できないことは、定性的(感覚的)に把握する。
このような順序でふるいにかけるべきです。
定量的に把握するのは、弾道計測器が最も良いでしょう。
圧倒的に良いす。
(数値の意味を読み取る知識は必要ですが)
視覚的に把握するのは、ビデオより、インパクト時のクラブヘッド挙動を確認できる、超、ハイスピードカメラが良いです。(ブリヂストンサイエンス・アイなど)
その次に、デジカメなどでスイングの撮影動画が参考になる、という程度です。
これは、私がクラフトマンとしてフィッティングを行う上で、とても実感していることです。
ブリヂストンの計測器、サイエンスアイフィールドからは、とてつもない情報を得ることができます。
皆、その価値に気づいていません。
弾道計測+インパクト時の高速カメラ撮影のデータは、10万球の打球にも勝る価値があります。
事実、20年悩んだことが1回の計測で明らかになってしまったことは、多々ありました。
その時の愕然とするゴルファーをみるにつけ、「もっと早く見てあげたかった・・・」と感じました。
話がそれましたが、ゴルフが最も効率よく上達する方法は
1.自分の現状のスイングを把握する
2.問題点を見極める
3.解決策を実施する
です。
しかし、これはあくまで最も効率の良い方法であって、これだけをやっていれば良いという話ではありません。
やはり、ある程度、このステップに沿って練習をしたら、最終的な
「自分の理想とするスイング」
を描き、そして、それに向かわなければなりません。
理想とするスイングを得るための練習は、決して、この3ステップほど、効率的とは言えません。
しかしながら、そのスイングに近づく達成感、成長の実感は、生きている喜び(成長の喜び)を強烈に実感するほどのものと言っても過言ではありません。